ABOUT SANITATION 食品衛生法とは
食品衛生法とは?
「食品衛生法」とは、飲食による健康被害の発生を防止するための日本の法律です。
1947年(昭和22年)12月24日に公布され、2003年(平成15年)5月30日に改定されました。
所管官庁は、厚生労働省と消費者庁となっています。
食品衛生法を実施する目的(第一条)
食品の安全性の確保のために公衆衛生の見地から必要な規制その他の措置を講ずることにより、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もつて国民の健康の保護を図ること
食品とは(第四条)
医薬品、医薬部外品を除いた「すべての飲食物」
- 食品
- 添加物
- 飲食器
割ぽう具
- 容器・包装
- 乳幼児
おもちゃ
対象外となるもの
- 歯ブラシ
- タバコ
食品衛生法における「食品等事業」とは(第三条)
食品若しくは添加物を採取し、製造し、輸入し、加工し、調理し、貯蔵し、運搬し、若しくは販売すること
若しくは器具若しくは容器包装を製造し、輸入し、若しくは販売することを営む人若しくは法人をいう。
・安全性の確保に係る知識及び技術の習得、原材料の安全性の確保
・販売食品等の自主検査の実施、措置
を講ずるよう努めなければならない。
HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理が必要
HACCP(ハサップ)とは?
HACCP(ハサップ)は、アメリカ合衆国・NASAらが人類初の月面着陸に成功した宇宙飛行計画「アポロ計画」を進める中で、生み出された衛生管理法です。
当初は宇宙食などの安全性を確保するために考案されましたが、現在においては多くの食品の安全性確保のために使われています。
HACCP(ハサップ)は、「Hazard(危害)」「Analysis(分析)」「Critical(重要)」「Control(管理)」「Point(点)」の5つの単語の頭文字をそれぞれ取って付けられています。
Hazard・Analysisは危害分析、Critical・Control・Pointは重要管理点と捉えることができます。
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- H
- azard 危害
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- A
- nalysis 分析
危害要因の分析
食品の仕入れから製造・出荷に至るまでの工程の間に、微生物や異物混入などの危険要因を特定し、管理を行います。
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- C
- ritical 重要
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- C
- ontrol 管理
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- P
- oint 点
重要管理点
危害要因を減らす(無くす)ために、特に管理が必要な工程を指します。
カレーの缶詰の場合
- 原料
- 混合
- 密封
- 加熱
- 冷却
- 包装・出荷